- 2019.06.18 [ 想い ]
- 古瀬巡査 警官、がんばれ!
昨日は、朝から晴れ渡る気持ちのいい日になりました。
その日は、恩師の墓前に
「無事新たなるチャレンジがスタートしたことと、患者様の安全、そしてスタッフが心地よく、安全に働ける環境が可能になること、今後も私の体調良いことを願い」報告へ行きました。
まあ~仏様は、神様でないから、欲張りかな???
自分で頑張れ!と、恩師は言われているかも・・・・・。(苦笑い)
その出発前に
朝からボーと新聞を読み、ふと思い出した事が・・・・・・・。
5年前働いていた医院で、突然患者さん亡くなった事を思い出しました。
テレビに映る信じられない惨状に、目が奪われ仕事ではなかった。
先進国である日本に於いて、ハイテク電車が見るも無残に砕け折れ曲がり、多数死亡者が出たあの事故です。そう、JR西日本の尼崎脱線事故です。
実は事故当日には、患者さんが巻き込まれていることを知らなかったのです。
その患者さんは、若い27歳の女性でした。
直接治療をしていませんでしたが、顔は覚えていました。
これを知ったのは、事故2日後の診療室のテレビに映る被害者名簿にスタッフが、気付いた事を。
今でもスタッフとのやり取りの記憶が鮮明に。
「うそやろ~」
「まさか~。すぐ調べろよ。年齢を!」
「一致しますよ」
「それだけでは同じ人一杯いるやろ!住所は?」
「住所が宝塚の方ですよ!」
信じられん。「次のアポは?」
「来週です。確認しますか?」
「あほか!!そんな事、失礼やろ!」
「来たら、別人やな~。しかし、来なかったら・・・・・・・。」
「ん~」
*その時の当日、時間になっても当人は現れず。
彼女のために用意した道具だけは、診療台におかれたままがすごく印象的でした。
新聞の見出しで5年経過したことを知り、改めて現場に。
当時の事故後にも行きましたが・・・。当時は現場の近くまで行ける雰囲気ではなく。
今回は、花屋に行って事故現場に行く献花とお墓用の献花とをを購入して。
花屋の人に「墓参りには最高にいい天気やね」と言われつつも、何か心は晴れず・・・・。
昨日の事故現場の献花場は、人の魂がそこに眠ると考えると、今でも重い空気が。
と、横を通り過ぎるゆっくり走る列車の中から、合唱する乗客が見えます。
事故現場より50メーター外れた所の献花台には、沢山の献花が積まれ、
さらに、列車が押しつぶされ地下一階にまで潜り込んだ、マンション1階にも献花台とお地蔵様が。
そこでも合唱して。
何とも悲しいつらい、重い現場なのかと実感しました。
彼女が生きていたら、現在32歳でしょう。
助かっても障害は免れない現実もあったのではと思うと。
今の日本で、電車に乗って死ぬなんて思わない事だったが。
経営者の「効率と利益」を優先にし過ぎた代償は、あまりにもあまりにも大きいと実感しました。
5年経っても、こんな重い空気の現場を実感したのは初めてで。
私も5年前の対場と違い今は、医院経営に身を置く立場に。
目先の事を考えすぎて、我々も治療をしたらこんな事が起こるのだと。
最近、いつも親しくざっくばらんに話し合える患者様からも、
同じような助言を頂いた事を思い出しながら、これを真摯に受け止めながら、
「原点回帰を新たに」現場をあとに。
ん~、でもお墓参りすると心落ち着く自分は、歳取った証拠か?それとも・・・・・。
この度、全ての移転が、完全に終了いたしました。
ブログも再出発・ホームページの変換も終了致しました。
新医院では、前医院でスタッフがシュミレーション・訓練していましたので、お蔭様ですでに安定して患者様を誘導し、機能し始めています。
その間に通院されていた患者様には、中断のご迷惑とご不安をかけました事をお詫び申し上げます。
さらに、中津周辺方々・患者様・中津パークビルオーナー様、清掃員の方には、色々とお世話になり、ご配慮を頂き本当に有難うございました。
中津の地で、色々経験できた事は、大きな財産となりました。
梅田では知り得ない経験と状況も多くありました。
また我々医院の始まりは、今後も「中津」である事を意識して、違ったステージにてより患者様の健康に、社会の貢献に寄与して参りたいと思います。
私にとって残念なことですが、昨日の夜中津の医院は、完全に無くなりました。
寂しい気持ちと変化のスピードに儚さを感じました。
でも、この場所には、感謝・感謝・感謝としか言えません。
そこで築かして頂いた患者様との関係をさらに、新医院にて発展させたいと思っております。
特に新医院(梅田医院)は、メンテナンス重視と言う観点と、より安全に行うためのインプラント専用オペ室を配置し、今まで以上の姿勢でさらに対応させていただきます。
費用は今まで通り、保険治療も今まで通り行っておりますので、引き続きご愛顧頂きますよう宜しくお願いします。
全ては歯を残すために、歯・人間の可能性を引き出すために、を目指して!!
今日、わざわざ神戸の中央区から患者様が来られました。
電車を乗り継いで通院です。
育児の合間を狙って本格的に治されたいと。
本当に嬉しく思います。
いつも以上に想いを入れて1回目の治療をしました。
***いつも一生懸命してますので。特別扱いではないですけどね。(笑)***
片道50分はかかるのに。
近くにも歯医者が沢山あるのになぜ??と思いながら治療していました。
この時、改めて想い返しました。
「私は儲けようと思って開業したのではないんだ」
「的確に治して、患者様みんなが喜んで帰ってもらうために開業したのだ」
「勤務時代に喜んでもらえる顔見たさに、いろんな技術の取得と努力をしたのだ」
最近、あまりにも院長・経営者という仕事に右往左往しすぎて、
忘れていました。治療以外は頭の中が整理できていない状態ですから。
治療している時が、心休まります。
私の家系は、親父・叔父も自営業していて歯科医の家庭環境ではありません。
その2人のアドバイスは
「ゆとりが無くなれば、いい仕事は出来ない。」
「何事もゆとりが持てるよう準備しろ!」
今の私は、気持ちにゆとりがなかった。
近年、歯科医院の開業は多いです。
コンビ二より、2万件も多いという数値があるくらいです。
その上、保険改正により患者負担と歯科医負担の増大。
私は開業するより勤務の方が、楽と思ってましたし、遥か~に給料もよかった。
でも、開業に踏み切った。非常に厳しい状況なのに。
適齢期だから開業したのではない。
歯科技術のほとんどを身につけ、信頼される仕事が多くできたから、
またさらに、したい事があるから開業した。
「喜んでもらいたい。」「悩みからより開放してあげたい」
悩む人を救う事が私の使命であると。技術と信念を大事にして。
もし、悩む人がいなくなり、私を頼らなくなれば、素直に廃業を考えています。
別の仕事でもします。その覚悟が開業前はあった。(笑)
でも人間弱いもの。背負うものが大きくなれば、目の前を見てしまう。情けない。
改めて、今気いた事はよかったと思います。
想い返らしてくれたこの患者様は、大事にします。
しかし、新規開業は楽ではないな。(笑)
明日もがんばるぞ~~!!!!!
東京まで行く理由は、大阪の設計にはない斬新さと感性と
すぐれたバランス感覚を持っていると思ったからです。
私は治療にも同じことがいえると常に思っています。
人によって違う口腔内(口の中)は、バランスをどうとるかが鍵になり、その上で、多くの各治療技術を組み合わせ「快適に噛める」を治していきます。 建築と全く同じなのです。
雑にすれば、トラブルは頻発する。
この治療は得意だが、この治療は、この辺のレベルでいいか と投げやりにならず、とことんまで追求と結果を求めることが大切だと感じ仕事をしていますから、今回の診療所の出来にもこだわりました。
自分の感覚・感性が生かされるデザインにしたかった。それだけです。
すべての人に共感はされないかもわからないが、知って下さり私・スタッフと接触を持っていただくことで理解されると思っています。
そんな想いで、東京にいきました。
人に納得されなければ、単に仕事しているだけで、技術は当然ですが、気持ちを提供していると思っています。
でも、現実ここまで来るまでにも、平坦なことはなかった。
それを乗り越えて、初めて良いものが提供できる。
熱くなければ、想いは達成できない。
そんな中集まったスタッフも熱い人たちですから。
まだ、何も見えない物に頑張れる。
工事もかなり遅れ、開業(休日含め)12日前にできましたから、実際は9日ぐらいでしたから。
ハード過ぎましたね。それを達成できたのも優秀なスタッフだからです。
今度は、患者様にその想いを提供したい。
より理想に近い患者様が満足される、いい仕事をもっとしたい!!!!
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