松本匡史のドクターズブログ(院長からのちょっとしたお話)

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2009.10.19歯周病のあれこれ
歯の寿命を全うさせる。

歯周病というのは、大きく分けて2つに分類されます。
深刻なのは、「歯槽膿漏」です。歯肉炎だけなら、何処でも治せます。

歯槽膿漏が深刻になると歯が抜けます。あくまで深刻な場合だけです。

この診断は、大きく医院の方針・専門知識があっても技術力がなければ、診断は大きく左右されるのです。もちろん、更に当医院では、必要に応じてスピーディー感も大事な要素にしています。
何故か?

「診断」というのは、技術の裏づけと状況判断が、医師の客観性・主観性を左右されるからです。
これは、どういうことか。

例えば、買い物で例えます。
どんなに目の前に欲しい物があっても、所持金がギリギリであれば、購入者の気持ちは悩みます。
それは、帰り道の交通費を考えたりと、今後の生活を考えたり、するかもしれません。
そんな些細な周りの負荷的要素を考え始めると、決断・判断を鈍らせ、時間を費やしますよね。
そして、タイミングを失い、その商品は売り切れます。

それと同じです。
要は診断というのは、判断と決断が将来の結果を左右します。
また、その治療が好きか嫌いか、得意か不得意かという主観性にも左右されます。
インプラントを主体で考える医院は、どうしてもインプラントが正しいという結論にファストチョイスになりがちです。間違えではないですが。

ということは、患者さんの人生大きく変わります。

この内容は、「インプラントが間違えです」と説いている訳ではありません
そのタイミングでその判断は正しいのかという問題であり、医師と医院の方針に大きく変わるからです。

だから、本当にインプラントが必要だったかどうかも変わってきます。
歯医者の使命は、「歯を守る仕事」なはずです。

これは、ほぼ使命を謳わなくても理解しているはずです。しかし・・・・・・、
医療というのは、技術者の集まり、人なのです。

どうしても、今の最先端や今の興味のある方に判断してしまうのが性(さが)なのです。 

あくまで人ですので、完璧はいません。
しかし、その脳裏には何を中心に考えているかどうかです。
だから、何々が正しいだから、何々が間違っているという技術上論議は常にあります。

しかし、それは状況によっても変わりますので

だからと言って患者さまの言い分があっていることもありません。
結論は、患者さまが視野を広くして検討することが重要でしょう。

我々の医院の結論は、歯の寿命を全うさせることをを選びます

2006.06.29歯周病のあれこれ
歯周病患者の気持ちの複雑さ。

歯周病は、骨を溶かし歯が抜ける病気です。
この病気の深刻さに気づかない患者様が以外に多いと 最近つくづく感じます。

でも、気持ちはよ~く解かります。

先日、ある患者様ですが、完全に骨と接触せず、歯が空中浮遊していて
「痛いのですが、歯は抜きたくありません」という患者様がいました。
私もこればかりは、どうにもできません。
それよりも、それだけ化膿することで、入れ歯を安定させる骨も無くなるし、インプラントもほぼ不可能に。
骨が無くなれば、その後は、逆に大変な治療になり、お金もかかるのです。
もしくは、お金を賭けたくても治す方法が無くなることもあるのです。

悪い歯に最後まで望みを託すのもわかりますが、自分の体に影響出ることも知って欲しいです。
歯周病患者は、全身疾患を併発していることが多いです。
それは、歯周病の関連する菌が体内に入る事も十分に有り得るからです。

そこまで、歯を大事にするになら、もっと早く治療を受けるべきではないでしょうか。

この傾向は、男性の歯医者嫌い患者様の人に多いです。
そのツケは、自分の体に来ることを知ってください。

*参考に!
歯周病治療は、かなり難しいのです。歯科治療の中でも全ての応用編です。

「歯ブラシしなさい」「歯石取りに来なさい」
汚れを取ればいいだけでは駄目です。
またただ単に、丈夫な歯と連結してカブセするという芸のない方法は、将来共倒れです。
納得できる解かりやすい説明をしてくれる先生を捜して下さい。それがコツです。

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