歯がボロボロで「ピアノの鍵盤のように歯が揺れる」とご相談の女性患者様の治療例です。
超重症と言ってもよいほどで、あと半年先ではほとんど抜歯だったかもしれないケースでした。《軽度》歯周病事例、《中度》歯周病事例、《重度》歯周病事例を参考にしていただき、早めに歯周病専門医にご相談ください。
下記では、他院・専門医から、10本以上のインプラントは確実と言われてきたこの女性患者様を、どのように治療したかご紹介しています。
「こんな私でも歯周病は治りますか?」と、来院されました。
歯のぐらつきを自分で治そうにも、歯が揺れて怖すぎて、歯を磨くのも怖いですし、もう歯がボロボロで女性としても…。
本人もあまりにも酷い歯周病だと理解しているため、医者から匙を投げられていることも理解されていました。そのため、「他院からも専門からも、10本以上の抜歯と10本以上のインプラントは確実と言われてきたので、先生の見解も同じでしょうか」という切実な質問でした。
この方は、重症というより超重症と言ってもよいくらいで、あと半年先ではほとんど抜歯だったかもしれないケースです。
治療開始前は、親知らず合わせ29本の歯が存在していましたが、そのの8割以上が動揺し、激しい腫れと激しい口臭と頻発する口内炎が口の中の状態でした。上下の歯が噛み合うだけで「ビアノの鍵盤のように」が動くのが、この患者様の口の印象でした。
前の数本が、いつ抜けるのか分からないため、余っていた矯正用のブラケットで仮固定をして、写真を撮りました。歯石が多く付着しているため歯周検査もままならずですので、仕方ない手段でした。治療期間1年4ヶ月でしたが、着実に結果につながり、抜は親知らず合わせ6本(親知らず3本)、たったインプラント2本で終了できた事は、大きな成果と治療プロセスが明確であった事と思います。
ブリッジ(321|・|123)以外の連結はなく、歯の自立を目指しています。後少しでも長期安定するよう、安心せず定期的にメンテナンスのため来院して欲しいものです。